第219章

「まずは出口を探してからにしなよ」白野恵美が淡々と言い、鼻で笑った。「出口が見つからなきゃ、ここにいる全員が死ぬんだから」

周囲の連中がきょろきょろと見回す。

「だよな。先に道だ。見つけてから殺しても遅くねえ」

藤原浩史が白野恵美を見た。

「出口の場所、分かるのか?」

白野恵美は廊下へ視線を投げる。

「十七階と十八階には違いがある。本来なら避難通路のはずの場所が塞がれてる。建物の大枠の構造が同じなら、各階の差は大きくないはず。たとえ変則でも、必ず規則はある」

「話が長ぇ」羽岡宇京が突っかかり、チッと舌打ちして小声で吐き捨てた。「役に立つこと一個も言ってねえ」

白野恵美の表情が...

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