第36章

「陸田隊長、ここが最初の現場だと?」同僚が問いかけた。

陸田哲はうなずく。

星は扉を食い入るように見つめたまま、くるりと身を翻し、探索を始めた。

この児童養護施設はやたらと広い。廃墟になって何年も経つ。警察もこれまで何度か入って捜したが、手がかりらしい手がかりは一つも出ていない。

星は落ちていた棒切れを拾い、床や壁を叩きながら何かを探している。

私も、陸田哲の背中にぴたりとついて歩いた。胸の奥がざわついて、息が浅くなる。

見つかるのか。――逃れられない。警察が本気になれば、最初の現場だって掘り当てる。

藤原浩史の顔色もひどく悪い。警察の後ろをついてくるだけで、ひと言も発しない。...

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