第39章

私は見下ろすように藤原浩史を見つめ、鼻で笑った。

「藤原浩史。私が死んだなら、嬉しいはずでしょ? その顔、誰に見せてるの。――私を殺したのは、あんたじゃない」

「……もういいだろ。藤原さん、用がないなら結果を待って帰ってください」

陸田哲は露骨に藤原浩史を疎んでいる。さっきまでと別人みたいな態度が、どうにも我慢ならないのだろう。

「藤原浩史、ほんっと気持ち悪い!」

鈴宮若葉はまだ興奮が収まらず、指を突きつけて怒鳴った。

「結婚するんでしょ? さっさと白野恵美のところに戻って、結婚すればいいじゃない!」

私は鈴宮若葉の隣に立ったまま、藤原浩史を見た。表情は、もう凪いでいる。

今...

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