第40章

「自殺? ふん……あいつが本気で死ぬ気なら、うちの西子を巻き添えになんかしない!」

鈴宮若葉が理性を失ったように叫ぶ。白野恵美への憎しみが、声の端々にまで滲んでいた。

たぶん――私が、白野恵美の身代わりになって死んだから。

「落ち着け。まず状況を確認しよう」

陸田哲は取り乱す鈴宮若葉を制し、法医に引き渡す。

「頼む。彼女を見ててくれ」

法医は小さくうなずき、鈴宮若葉の腕を取った。

「あなたも医療を学んでるなら分かるでしょ。どんな時でも感情で動いちゃだめ」

鈴宮若葉は答えない。目の縁を赤くしたまま、その場に立ち尽くしていた。

「藤原さん、俺も一緒に戻って確認します」

陸田哲...

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