第49章

星――!

孤児院にいた、あの狂った男。

私を殺したと自首した、あの殺人犯。

どうして、ここにいるの……?

彼も一瞬きょとんとしたように、私をじっと見つめたまま動かない。長い、長い沈黙。

遅れて恐怖が押し寄せ、床に落ちていたバスタオルを掴んで身体に巻きつける。背を向け、スマホを探して通報しようと手を伸ばした。

けれど、怖さのせいで身体ががたがた震えて、手探りしても見知らぬ部屋のどこにもスマホがない。

悪夢みたいだった。必死に抜け出そうとしても、見えない枷に絡め取られて、どうにもならない。

ぺたん、と床に膝をつく。

鏡の中の自分を見た。

知らない顔。けれど、私に七分ほど似てい...

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