第51章

星を、呆然とした顔で見つめたまま――私は、しばらくその事実を飲み込めなかった。

彼の手から紙をひったくると、思わず息をのむ。

……適当に書き殴っただけだと思っていたのに、そこに並んでいるのは、全部「正解」だった。

「あなた……勉強、したことあるの?」

驚きと、信じられない気持ちがいっぺんに押し寄せる。

だってこの人、ただの――馬鹿じゃなかったの?

星はこくりとうなずいた。

「簡単」

その一言が、私の神経を逆なでした。

ありえない。私は小さい頃からずっとクラスで一番で、大学に入ってからも先生に褒められる優等生だった。天才とまでは言わないけど、少なくとも「普通に出来る側」の人間...

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