第81章

椅子に深くもたれ、私はまるで芝居でも眺めるみたいに藤原浩史を見ていた。

白野恵美の言うことだけ信じて、私のことは最初から疑ってたくせに。ほら、証拠を目の前に突きつけられて――それでもまだ、どんな言い訳をひねり出すつもり?

録音が終わった瞬間、室内の空気が一気に冷えた。誰の顔色も、ひどく悪い。

陸田哲は椅子に寄りかかり、手の中でライターをカチカチと弄び続けている。けれどここは取調べ室、喫煙は禁止だ。

「……一人、死んでるんだぞ」

陸田哲が低い声で言った。

藤原浩史は、終始なにも言わない。

表情は動かないのに、じわじわと圧だけが沈んでいく。

――知ってる。これは怒ってる。

しか...

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