第83章

「さっき、男の被害者が出たって話してた」

つまり、あの連続殺人犯は……まだ殺しをやめていない。

女を殺して終わりじゃない。次は男にまで手を伸ばした。

きっと、全部あの孤児院と繋がっている。

警察への挑発だ。いつまで経っても自分を捕まえられないだろう、と。

「いったい誰なの……どうして警察は、いまだに何ひとつ掴めてないの?」

声が震える。

あいつは、私を疑っている。間違いない。

早山司は傘を差したまま、身体がこわばっていた。

私は緊張で喉がからからになりながら顔を上げる。髪を伝って雨がぽたぽた落ちた。

「知ってるんでしょ? 誰なのか、あなたは知ってるんでしょ?」

「もう…...

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