第5章
玲奈は怒りに顔を歪めた。
「あんたのせいで全部めちゃくちゃよ! いつもそう……あんたはいつも、自分が中心じゃないと気が済まないんだから!」
私は思わず笑い出しそうになった。危ないところだった。
「私が中心?」
マイクを握ったまま、私は一歩踏み出した。
「玲奈、あなたの話をしましょうよ。あなたが私の婚約者に手を出した、本当の理由について」
私はスマホを取り出し、画面を読み上げた。
「クレジットカードの借金が約500万円、住宅ローンは3か月滞納、車のローンも支払いが滞っている状況だった」
顔を上げる。
「まだ続けましょうか?」
玲奈の顔から血の気が引いていく。
...
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