第119章 あんたはまだ人間なのか?!

だが、そんなことを気にしていられる余裕はなかった。太郎は、熱でひりつき、皮がめくれて血の滲むその手を伸ばし、須藤唯の脚にそっと当てる。恐る恐る、何度も、何度も。ぎこちなく揉みほぐした。

掌の傷が動きに引っ張られるたび、針で抉られるような痛みが走る。動かすたびに痛くて、痛くて、涙はますます止まらない。

それでも声は出せなかった。下唇を噛みしめ、ただ黙って耐えるしかない。

一方の須藤唯はソファにゆったりともたれ、太郎の卑屈な奉仕を当然のように受け取っていた。みじめで、助けを求めることすらできないその顔を見ていると、胸の奥がぞくりとするほど愉快になる。

――そう、それでいい。

気に入らな...

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