第67章 後悔したこと

名取佳奈の瞳に驚きが走り、すぐに小さくうなずいた。

「覚えてる」

どうやら、彼女以外の元同級生たちは今でも繋がっているらしい。

森本綾香は佳奈にウインクすると、そのまま電話に出てスピーカーを入れた。

「綾香! 今どこ? 最近ぜんぜん集まってないじゃん。今夜、焼き鳥行こうよ! いつものとこ、高校の脇の路地にあるあの店!」

受話口から飛び出してきたのは、鈴木萌々香の大雑把で明るい声。騒がしくて、懐かしくて、妙に胸の奥をくすぐる。

綾香が笑って返す。

「今、何してると思う? 佳奈とコーヒー飲んでるんだよ。佳奈のこと、覚えてる?」

電話の向こうが、ぴたりと二秒ほど静まった。次の瞬間、...

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