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まだほとんど食べ物が残っているトレイを厨房エリアの大きな金属製のテーブルに置き、私たちは不安げに顔を見合わせた。私たちの仕事は終わったのだろうか? カジノの従業員たちが私たちを取り囲むように迫ってくる中、その疑問が宙に漂っていた。

「イベントは終了ですか? 他に何かやることはありますか?」とアマラが、責任者らしい男に問いかけた。その声は落ち着いていたが、固く握りしめられた拳が彼女の緊張を物語っていた。彼女の隣に立つ私は、内心では恐怖で腹の底が煮えくり返るようだったが、平静を装おうと努めた。

マネージャーの目が値踏みするようにアマラを舐め回し、その唇が意地悪く歪んだ。

「君たちは皆、素晴ら...

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