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新しい自分の部屋を見渡し、畏敬と超然とした気持ちが入り混じったまま、その細部を観察した。目の前には壁一面の巨大な窓が木の枠にはめ込まれ、古風で趣のあるバルコニーへと続いている。太陽の光が惜しみなく降り注ぎ、暗い色の木の床を暖かい輝きで満たしていた。むき出しの白い壁が、深褐色の床と鮮やかな対照をなし、淡いクリーム色の革で覆われた骸骨のようなフレームの家具と完璧な調和を生み出している。だが、この部屋の中心――私の注意を否応なく引きつけたもの――は、ベッドだった。

その壮大な黒檀のフレームは天井まで届き、クリームホワイトの天蓋が柔らかく絹のような層を成して流れ落ちている。繊細な布地の下には、ふか...

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