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こんなに穏やかな眠りを経験したのは、いつ以来だったか思い出せない。まるで、まとわりついていた不安がすべて、何の断りもなく姿を消してしまったかのようだった。心は至福と呼べるほど澄み渡り、いつも荒れ狂っていた感情の嵐は固く閉ざされ、何年も感じたことのない安らぎが訪れていた。私にはそれが必要だった。夜明けに目覚めたのは初めてのことだったが、すっかりリフレッシュして、エネルギーに満ち溢れている。自分でも気づかなかった重荷が取り除かれたようだったが、この新たな身軽さの源が何なのかは突き止められなかった。

予定されていた訓練まで思ったより時間があったので、一年以上も試みていなかったことをやることにした。...

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