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ケンゾーがトレーニング用のロッカーからスウェットパンツを引っ張り出して穿いてくれたおかげで、私はようやく落ち着くことができた。彼が上半身裸なのはまだ我慢できたし、何か着るように急かすこともしなかった――少なくとも、私が彼の首筋につけてしまったひどい切り傷の手当てをするまでは。

「ごめんなさい」もう百度目になるような声で、私は呟いた。

「もういい、タラッサ」ケンゾーは顔をしかめた。「俺だってお前に手加減なんかしなかった。それでいいんだ。それに、俺は回復が早い」彼はそう付け加えると、自信ありげな笑みを浮かべ、ヘイゼルにメッセージを送って俺たちの手当てをするよう呼び出した。

正直に言うと、彼...