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ケンゾーに導かれ、私はカシウス・マーウッドの屋敷の最上階へと向かった。念のため、ブルームーン群れの戦士六人がすぐ後ろに続いている。

その場所は不気味なほど静まり返っていた――生命の気配は一切ない。しかし、だからといって安全だという意味ではなかった。どの階も血に染まり、死の匂いが空気に濃く立ち込めている。ずたずたに引き裂かれた死体が廊下に散乱し、その無残な姿はここで何が起こったのかを克明に物語っていた。その光景に吐き気を催したが、それ以上に恐ろしかったのは、この大虐殺を引き起こしたのがどんな怪物なのかという考えだった。群れ最強の戦士たちが、獲物のように屠られていたのだ。そして今、私はこの惨劇を...

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