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これほどまでに深く、身を焦がすような羞恥心を感じたことは、生まれてこの方一度もなかった。欲望に呑み込まれ、それが全身の隅々まで駆け巡るのを感じるのと、それを誰かに、特に自分では制御できない形で、むき出しにされてしまうのは全くの別問題だった。自分の興奮が物理的に最も顕著に表れるのは、乳首が硬くなることだとずっと思い込んでいたのに、今度はこれ? 屈辱的な熱が全身を駆け巡り、一瞬、これほど生々しく、否定しようのない渇望をハドリアンに見られるくらいなら、いっそ彼の胸に飛び込んでしまった方がましだったのではないかとさえ思った。まるで裸に剥かれ、自分の脆い部分すべてが晒されてしまったような気分だった。

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