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王宮に戻るとすぐ、私はハドリアンから引き離された。王は意識を失っており、王国の行く末は一刻の猶予もなく決められなければならなかった。書斎へと通された私は、そこでルシアンと数人の法律家、そしてギャレスが待っているのを見つけた。なぜ自分がそこにいるのか見当もつかなかったし、正直どうでもよかった。私が望むのはただ一つ、ハドリアンのそばにいて、彼が目覚めるのを待つことだけだった。けれど、私の手を握るギャレスの力は強く、その無言の訴えに揺るぎはなかった。彼が言うには、ある規約――プロトコル――が存在し、次期王妃として、私にはそれに従う義務があるのだと。

私は不承不承、それに従った。

法律家の一人が、...

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