182

「おはよう、俺の女王様」

その言葉は、何度聞いても飽きることがないだろう。エイドリアンの声は、それをひどく蠱惑的な響きに変えてしまう。射抜くような視線が私を貪り、その瞳は私の頬に熱を走らせるほどの飢えに爛々と輝いていた。シーツの下では二人とも裸だったが、いつシルクの寝間着を失ったのか思い出せない。彼の腕が所有欲をむき出しにして私を包み込み、互いに一寸の距離すら耐えられないとでも言うように脚が絡み合っていた。私たちの間の空気は情事の残り香で満ち、火花一つで再び燃え上がりそうなほど濃密だった。

彼の瞳から視線を下ろし、唇に浮かんだ不敵な笑みに目をやった瞬間、温かい痺れが全身に広がった。私が反...

ログインして続きを読む