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ラップトップを開き、過去二日間で溜まっていた五十通以上のメールに目を通した。以前にも新しい仕事を断り、静養のために休暇を取ったことがあった。皮肉なことに、その時間は今や精神的な回復のために費やされている最中だった。一週間は対応できないと伝えていたにもかかわらず、クライアントからの依頼は殺到し続けていた。こんな時ばかりは、仕事ができる自分が恨めしかった。しばらく放っておいてくれればいいのに。

メールの返信に三十分ほど費やした――といっても、実際には同じメッセージをコピー&ペーストして、私用で依頼に応じられない旨を説明するだけだったが。こういう時、複数の気難しいクライアントを掛け持ちするのではな...

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