71

これまでの人生、私は常に危険を避け、自らその顎に飛び込むような真似はしてこなかった。隠れている方が安全で、自然なことにさえ感じられた。自分の恐怖に意図して立ち向かったことなど一度もなかったのだ。父と、父の率いる群れに立ち向かうことは、私には決して勝てない戦いのように思えていた――たった一人で戦っているうちは。

けれど、ハドリアンが隣に立ってくれてから、すべてが変わった。彼の力と影響力は頼れる基盤を与えてくれたけれど、私自身ももう同じではなかった。私はより強く、より獰猛になっていた。北の群れの狼と戦ったとき、それは生き残るための必死の足掻きではなかった。それ以上の何か――自由になるための権利を...

ログインして続きを読む