第4章
寝室で、ロナルドはアガサに覆いかぶさったままだった。彼の下で、彼女の胸が荒く上下している。彼は身を引こうとはしなかった。
彼は首を傾け、唇に挟んだ葉巻を強く噛んだ。「モニカはどこだ?」
ドアの向こうから、執事ウィリアムズの低く落ち着いた声が聞こえた。「ロナルド様……モニカ様は、お発ちになりました」
そこで初めてロナルドは身を起こし、悠然とシャツを羽織った。「ようやく芝居をやめたか」
彼は廊下を大股で歩き、モニカの部屋のドアを押し開けた。
中はもぬけの殻だった。
化粧台の上には離婚同意書が整然と置かれ、その上にブラックカードと結婚指輪が文鎮代わりに載せられていた。
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