第9章

診療所の小さな窓から朝の光が差し込む中、私はまた一日の患者を迎える準備をしていた。

「アンジェラ先生、子供が熱を出したんです」

若い母親が子供を抱きかかえながら入ってきた。その声には紛れもない不安が滲んでいる。

子供の額に触れると、焼けるように熱かった。「大丈夫ですよ」私はスワヒリ語で言った。「すぐに楽にしてあげますから」

三ヶ月。私がここ、タンザニアの小さな村の診療所に来てから、それだけの時間が経っていた。大理石の床もデザイナー家具もない――ここにあるのは基本的な医療品と、本当に私の助けを必要としている子供たちだけ。

けれど、何年かぶりに、私は自分が役に立っていると感じ...

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