第124章

それからの三日間は、平穏そのものだった。

未来は仕事に没頭し、笠原の屋敷に戻っても玲奈と顔を合わせる時間はほとんどなかった。

恵美奈の方も、すっかり鳴りを潜めている。

例の二千万の慰謝料だけは、驚くほどスピーディーに振り込まれていた。

金が支払われ、向こうも押しかけてこない以上、未来はこの件を「解決済み」とみなすことにした。

恵美奈がよほどの馬鹿でなければ、未来が示したヒントを辿って、本物の浮気相手を突き止めるはずだ。

手元の資料整理もあらかた片付いた。

未来はカレンダーに目をやる。原料鉱山の視察はこれ以上先延ばしにできない。

今なら天候も安定しており、フライトへの影響もない...

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