第30章
学校の講堂での講演がすべて終わった後。
未来は舞台裏で彩衣と合流し、先ほど手洗いに閉じ込められていた一件を簡潔に伝えた。
話を聞き終えた彩衣の顔から、笑顔が瞬時に消え失せた。
「なんと卑劣な……!」彼は顔色を変えて憤った。「もし脱出が遅れていたら、講演に穴が空くだけじゃ済まなかったかもしれないんだぞ。君の身に何かあったらどうするつもりだったんだ? 未来、安心してくれ。この件は僕が徹底的に調べて、必ず落とし前をつけさせる」
未来が胸を熱くして礼を言おうとしたその時、横から声が割り込んできた。
「先生、お姉ちゃん、何のお話?」
杏那は顔に非の打ち所がない笑みを張り付けていた。
彼女...
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