第37章

川原グループを後にしてから、未来(ミライ)に休息の時間はなかった。

彼女はまず役所へ向かい、必要な書類をすべてリストアップした。

続いて休む間もなく、会社周辺で手頃なオフィスビルを探し始めた。

プロジェクトチームの同僚たち数十人を収容するには、少なくともワンフロアを借り切る必要がある。

午後いっぱい歩き回り、ヒールの踵が柔らかくなったアスファルトにめり込みそうなほどで、足は今にも折れてしまいそうだった。

すべてを終えた頃には、日はとっぷりと暮れていた。

街のネオンが一つまた一つと灯り、彼女の影を細く長く引き伸ばす。その影には、言いようのない孤独が滲んでいた。

その時、一台の黒塗...

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