第78章

翌朝。

未来は、けたたましく鳴り響くスマホの着信音によって、強引に眠りの底から引きずり上げられた。

昨夜の記憶が、砕け散った波のように断片的に脳裏へ押し寄せる。カッと頬が熱くなるのを感じ、彼女は勢いよく枕に顔を埋めた。高鳴る鼓動と、あの刺激的な光景を振り払うかのように。

だが、着信音は無慈悲に鳴り響き続ける。

未来は観念して腕を伸ばし、サイドテーブルからスマホを手探りで掴んだ。画面に『絵子』の文字が光っているのを確認し、目を閉じたまま通話ボタンをスワイプする。

声には、濃い鼻音が混じっていた。

「もしもし……」

「未来、あんたまだ寝てたの!?」

受話器の向こうから、絵子の機関...

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