第51章

あの女に、こんなやり方で何度も何度も屈辱を味わわされるなんて、絶対に嫌だった。

藤原創を、自分の身体に溺れさせる。

狂うのは、自分のベッドの上でだけ――そうでなくてはならない。

「君は心臓が悪い。激しい運動をしたら、一気に血圧が跳ね上がって、病状が悪化するかもしれないんだ」

藤原創は変わらぬ優しい声で続けた。

「だから、ちゃんといい子にして、しっかり療養することだ。身体が完全によくなってからなら、したいことは何だってできる」

江原幸子は胸の奥に小さな苛立ちを抱えたまま、それでも素直そうにこくりと頷いた。可憐で聞き分けのいい女を装い、それからそっと問いかける。

「創……だったら、...

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