第78章

病院内。

藤原創はウィリアム教授と、江原幸子の病状について話していた。

「手術は一週間後だ。幸子の身体はもう持ちかけてる。悪化する前に、さっさと心臓移植を終わらせろ。幸子を治せ」

藤原創は、最後通牒のように言い放つ。

ウィリアム教授はうなずいた。

「藤原さん、ご安心ください。こちらで段取りは整えます。幸子さんが無事に手術台へ上がれるよう、責任を持って」

「……ああ」

藤原創は淡く返すと、病床に横たわる江原幸子へ一度だけ視線を落とし、そのまま病室を出ていった。

扉が閉まったあと。

ウィリアム教授はベッドの前に立ち、軽く咳払いをする。

「幸子さん。ひとつ、お伺いしたいことがあ...

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