第80章

江原幸子は、江原朱美の生殺与奪を握っている。その事実が嬉しくてたまらず、興奮で一晩中まったく眠れなかった。

頭の中を埋め尽くしていたのは、どうやって朱美を壊すか。どうやって、この女を自分の足元にひれ伏させるか――それだけ。

空が白みはじめた頃、幸子は病室の扉を押し開けた。背後には数人の使用人。手には電撃装置、革鞭、唐辛子水、縄、檻――用途の違う道具が、ずらりと揃っている。

使用人たちはそれらを壁際へきっちり並べ、続いて二人が重たい電撃装置を運び込み、ベッド脇に据えた。

江原朱美は、その光景を目でなぞった瞬間、瞳をわずかに細めた。

――思い出す。

かつて、彼らはこれで自分を徹底的に...

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