第7章

再び目覚めた時、私は真っ白な病室のベッドに横たわり、天井の塵一つないシャンデリアを見つめていた。

点滴のボトルの中の薬液が一滴、また一滴と落ちていく。透明な液体がチューブを伝い、私の左手首の留置針へと流れ込んでいく。

看護師は、この薬で気持ちが落ち着くと言っていた。

だが、私の記憶は依然として引き裂かれたジグソーパズルのように混乱したままだ。

ある時は音楽室で神宮寺凌がヴァイオリンを叩き割る音を思い出し、またある時は彼が優しく私の肩を揉んでくれた光景が浮かぶ。

どちらが真実なのだろうか?

自分が元々深淵にいることを忘れ、悪魔によって救われることを期待してしまっていた...

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