第7章

洋佑視点

 手の中にある紙切れを、何度も、何度も読み返す。

 彼女が、妊娠していた? いつの間に?

 脳裏にフラッシュバックするのは、あの日の地下牢の光景だ。彼女の腹部に何度も蹴りを入れた時の感触、苦痛に満ちた呻き声、そして床に広がっていた生温かい液体……。

 膝から力が抜け、立っていられなくなる。あの液体はただの血ではなかった。あれは……俺たちの子供の血だったのか。

 俺は震える指で電話をかけた。

「今すぐ小崎医師を地下牢へ連行しろ! 抵抗するなら力尽くでも構わん! ユリカに関する全ての真実を吐かせるんだ!」

 俺は一人、かつて彼女を閉じ込めていた地下牢へと足を踏み入れた。

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