第101章 こんなところまで

「死にたい? そんなに死にたいなら、自分でやればいいだろ」

鈴村茜は、乾いてひび割れた唇をわずかに動かした。瞳の奥で、涙がきらりと揺れる。

「私……ただ……あなたの手で死にたいの。そうすれば……少なくとも……心が、楽になるから……」

「ははははは!」

龍崎燈真は即座に笑い飛ばした。まるで、最高に出来の悪い冗談でも聞いたみたいに。

鈴村茜も、そう思う。

龍崎燈真の目に映る自分は、もう敵だ。

――そんな相手に「あなたの手で死にたい」なんて。

滑稽に決まってる。

それでも……彼女には、もう他に道がなかった。

霧の中にいるみたいだった。黒崎由良は騙して利用し、龍崎燈真は信じてくれ...

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