第102章 死ぬほど憎んでいる

「茜! 何してるの?」

そのとき、黒崎由良がふいに現れた。鈴村茜はびくりとして、手にしていた親子鑑定書を慌てて背中へ隠す。

「な……なんでもない……。ど……どうして、ここに……」

「探しに来たんだ。佳澄の病室にいないから、何かあったのかと思って……大丈夫か?」

「うん……大丈夫……」

「じゃあ、その手に持ってるのは何だ?」

黒崎由良は訝しげに眉を寄せ、診療科の表示を見上げた。

「……君、親子鑑定に来たのか?」

「わ、私は……」

「見せろ」

答える間も与えず、黒崎由良は鑑定書を奪い取った。そこに記された龍崎燈真の名を見た瞬間、彼の瞳の奥に、ほんのわずかな異色が走る。

……...

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