第104章 俺を嵌めたな

「わかってる、わかってるよ……でも、まずは身体を治さなきゃ。ほら、今のあなたの状態で、佳澄を探しに行ける? ね、そうでしょ」

鈴村茜は力なく頷いた。

「ほら、少しでいいから食べて」

茜は言われるままに口に運び、そのあともう一度眠りに落ちた。

目が覚めたときには、もう翌日だった。

身体を起こし、警察へ行こうとした、そのとき――。

ばたん、と扉が開く。

黒崎由良が血相を変えて飛び込んできた。

「茜! 佳澄の居場所、掴んだ!」

鈴村茜の光を失っていた瞳に、ぱっと火が灯る。

「え……佳澄……佳澄を、見つけたの?」

「……ああ。ただ、状況が良くない。やっぱり龍崎燈真に攫われてた。...

ログインして続きを読む