第11章 私生活が乱れていると聞いた

鈴村茜はふと目が眩み、遠い昔へ引き戻された気がした。

――初めて龍崎燈真に会った、あの場面へ。

整った顔立ち。澄んだ瞳の奥で、光がきらきらと跳ねていた。

こんなに輝く男に、自分は釣り合わない。

大学で恋人になったあとも、茜はずっと思い知らされていた。自分と龍崎燈真の間には、埋めようのない差があるのだと。

「燈真! まさか私を置いて、ひとりで来ちゃうなんてひどい。すっごく傷ついたんだけど。わざわざ来たのに、踊る相手いないの嫌だもん」

森塚香織が腰をくねらせ、当然のように龍崎燈真へ身体を寄せた。

ピンクのタイトスカートが、派手に主張する曲線を包み込む。

「森塚さん。龍崎様は本...

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