第74章 彼女は俺のもの

イケミクラブの客は、続々と店を出ていった。

鈴村茜は黒崎由良と連れ立って外へ出ると、そのまま黒崎由良の車に乗り込む。

その一部始終を、龍崎燈真は見ていた。

森塚香織が、さらに火に油を注ぐように囁く。

「さすが鈴村さんですねぇ。男なんて、手のひらの上で転がして……」

「龍崎様……前も、あの女に気持ちを弄ばれたって聞きましたけど?」

「黙れ……あいつの名前を出すな」

氷みたいに冷えた声。背筋がぞわりと粟立つ。

森塚香織は口元だけで笑った。

「龍崎様、あんな女のこと、気にしなくていいですよ。ほら……黒崎由良の車に乗って。どうせホテルにでも――」

「黙れと言った」

龍崎燈真の瞳...

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