第77章 俺を楽しませたら

「……あんたなんか、大嫌い……本当に、大嫌い……」

高宮芽美の瞳は、剥き出しの憎悪でぎらついていた。鈴村茜はそれを見ただけで、胸の奥がひやりと凍る。

「一生、恨んでやる!!」

吐き捨てるように言い放つと、高宮芽美は鈴村佳澄を一瞥し、ドアを乱暴に開けて飛び出した。ちょうど廊下を来た男と、肩がぶつかる。

身長は185センチほど。がっしりとした体格に、年齢を重ねた男だけが纏う色気がある。

――黒崎由良。

以前、ショーの現場で見かけたことがあった。

黒崎由良は勝手知ったる様子で、そのまま部屋へ入っていく。

高宮芽美は思わず振り返った。

鈴村茜と、黒崎由良……。

仮面パーティーで黒...

ログインして続きを読む