第109章

彼が立ち去る長身の後ろ姿を見つめながら、琴音は微かに瞳を揺らした。

翌日。琴音はけたたましく鳴り響くスマホの着信音で目を覚ました。

電話の向こうから、驚きと野次馬根性丸出しの興奮した梨乃の声が飛び込んでくる。

「琴音! 琴音、起きてる!? 早くスマホ見て! 大変、ヤバいよ! 沙也加がトレンド入りしてる! 大炎上だよ!」

琴音の眠気は一瞬で吹き飛んだ。

弾かれたように身を起こすと、怪我をした脚に痛みが走り、思わず息を呑む。だが、構っている余裕はなかった。

スマホをひっつかみ、急いでツイッターを開く。

トレンドの一位には、目を疑うようなワードが堂々と鎮座していた。

『水原グループ...

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