第111章

司は言葉を続ける。

「一週間後、デザイン画の一部やインスピレーションの源となったビジュアルを公開し、『MK』というシンボルをさらに強調する。世間にデザイナーの正体を推測させ、話題性と期待感を煽るんだ」

「そして最後に、正式発表だ。記者会見の当日、『星漣』シリーズの全貌とデザイナーである琴音の正体を同時に明かす。製品の発表とパーソナルブランドの確立を一体化させ、反響を最大化する」

琴音は胸の高鳴りを覚えた。彼女が望んでいるのは、単なる九条グループの一社員としてではなく、確固たる個人のデザインブランドを築き上げることだ。

司のこの采配は、当然ながら彼女にとってこの上なく嬉しいものだった。...

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