第百四十二章

司の瞳に、かすかな感嘆の色がよぎる。

「君なら引き受けてくれると思っていたよ。それじゃあ決まりだ。来週、一緒に番組に出よう」

二人は顔を見合わせて微笑む。言葉にしなくても、確かな信頼が空気の中に溶け込んでいた。

命の恩人の真相を打ち明けて以来、二人の距離はさらに縮まり、多くのことを素直に言葉にできるようになった。

窓から差し込むうららかな陽光が、ガラス越しに企画書へと降り注ぎ、『星漣』の文字を明るく照らし出している。

それを見つめる琴音の胸の奥に、揺るぎない力が湧き上がってきた。

司を見送った後、梨乃が興味津々といった顔で身を乗り出してきた。

「ひゅーひゅー、なんだか順調そうじ...

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