第17章

その真剣な眼差し。

琴音は彼の端正な横顔を見つめ、ほんの少し見とれていた。

六年前にも、これほど近い距離で接したことがあった。

シャープなフェイスラインに、くっきりとした二重の目元。彼がふいに顔を上げたため、琴音は反応が遅れた。視線が絡み合い、琴音のほうが先に慌てて目を逸らす。

司の底知れない、暗い瞳。あまりにも深く、何を考えているのか全く読めない。その見えない奥底に、琴音は言い知れぬ恐れを抱いた。

「悪くないアイデアだが、まだブラッシュアップできそうだな」

琴音の動揺に気づいていないのか、彼は図面を手にじっくりと見入っている。

琴音は唇を噛み締め、先ほどの雑念を頭から追い出し...

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