第24章

琴音は和也の膝を思い切り蹴りつけた。

「そう? じゃあ、私が他の男に抱きついても道理が通るってことよね?」

その言葉に、和也の顔色はさらに険しさを増した。

「やれるもんならやってみろ!」

「どうしてできないと思うの?」

琴音は彼を値踏みするように見下し、その瞳には軽蔑の色が満ちていた。

「ますます見損なったわ。自分のやったことの責任も取れないなんて、それでも男なの?」

和也は怒りのあまり胃がキリキリと痛んだ。ほんの半月前まで、自分の言うことなら何でも従順に聞いていた琴音とは、まるで別人のようではないか。

今の彼女の目には、自分への好意など微塵も残っていない。

彼は眉をひそめ...

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