第25章
ずいぶんと時間が経った。
琴音は泥のように眠っていた。目を覚ましても、まだ頭の芯がぼんやりとしている。
ふとテーブルに目をやると、そこには胃薬と、一杯のお粥が置かれていた。それを見た瞬間、不意に胸の奥がじんわりと温かくなる。
ベッドから身を起こすと、胃の痛みは随分と引いていた。それでもまだ鈍い不快感が残っているため、彼女は思い切ってお粥の蓋を開けた。
蓋を取った途端、ピータンと豚肉のお粥の食欲をそそる香りがふわりと漂ってきた。中には小さな干しエビも散らされていて、見た目にも彩り豊かで美味しそうだ。
琴音はスプーンを手に取り、少しずつ味わうように口へ運んだ。
司に対する複雑な感情が...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
35. 第35章
36. 第36章
37. 第37章
38. 第38章
39. 第39章
40. 第40章
41. 第41章
42. 第42章
43. 第43章
44. 第44章
45. 第45章
46. 第46章
47. 第47章
48. 第48章
49. 第49章
50. 第50章
51. 第51章
52. 第52章
53. 第53章
54. 第54章
55. 第55章
56. 第56章
57. 第57章
58. 第58章
59. 第59章
60. 第60章
縮小
拡大
