第48章

「てめえが自ら死ねば、この女は解放してやる」

司はゆっくりとしゃがみ込み、床に落ちていた黒い拳銃を拾い上げた。

琴音は必死に首を横に振る。司の一つ一つの動作が、彼女の心を刃物で少しずつ削いでいくようだった。溢れ出す涙で、もう視界は完全に滲んでいる。

「やめて……司……やめて……」

司は彼女を見つめた。その瞳に迷いはない。

彼はゆっくりと身を起こし、手にした銃を握り直す。

「司!」

琴音は泣き叫んだ。

「お願い……やめて……っ」

司は銃を握りしめ、腕を上げると、その銃口を自身のこめかみにぴたりと押し当てた。

スキンヘッドの男の目に、嗜虐的な興奮が走る。

「そう! そのまま...

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