第51章

司は琴音がどうしても支払うと言って聞かないのを見て、それ以上固辞するのをやめた。ただ、話題を逸らすように言う。

「医者を呼んでくる。診察してもらおう」

「あなたの怪我が治ってからにして」

そう口にしながらも琴音は頷き、ふと彼の吊られた右腕に視線を落として、眉をひそめた。

「その怪我、本当に大丈夫なの?」

司は彼女の頭を撫でようと手を伸ばしかけたが、その言葉を聞いてそっと下ろした。

「本当に平気だ。弾はもう摘出したし、しばらくすれば治る」

琴音は唇を噛んだ。彼の言葉に隠された強がりに気づき、瞳に罪悪感を滲ませる。

「私のせいだわ。私がどうしてもあなたを探しに戻るなんて言わなけれ...

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