第58章

「なんてことだ! 今はいい社会になったと言われているのに、これじゃあ市民の個人情報がダダ漏れじゃないか!」

「司、あんたは違法に個人の情報を取得したんだ。プライバシーの侵害だぞ!」

記者たちは一気にヒートアップした。司が悪手に出たと思ったのだ。

まさかこれほど極端な方法で火消しを図るとは。

司は壇上で微動だにせず、いかにしてこの資料を入手したかを淡々と説明した。

「これらはすべて、警察当局に申請して提供を受けたものです。出処は完全に合法であり、正規の手続きを踏んでいます」

今度は司自らリモコンを操作した。巨大なスクリーンに、尾又紗理奈の銀行口座の取引履歴が映し出される。

それを...

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