第66章

フラッシュが光り、琴音は警戒してその方向へ視線を向けた。

司は怪訝に思い、彼女の視線を追ったが、何を見ているのか分からなかった。

「どうした?」

琴音は茂みの中で不格好に身を潜めている数人を見て、口角を上げ、皮肉げに鼻を鳴らした。

「馬鹿が何人かいるわ」

司は琴音の視線の先を追い、周囲と少し様子が違うその一角を注意深く観察し、瞬時に茂みの中に三人の人間がいることを推測した。

「茂みに人が?」司は推測を口にした。「空の差し金か?」

琴音はうなずいた。わざわざ現行犯で捕まえる手間すら惜しみ、あっさりとスマホを取り出して通報した。警察の対応は迅速で、鮮明な防犯カメラの映像と琴音が提供...

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