第78章

司がその場を離れた後、琴音はグラスを片手に優雅な見物客を決め込んでいた。だが、ふと気づくと、宴はすでにメインイベントである贈り物贈呈のプログラムへと移っているではないか。

司が言っていた「二時間後」という予定とは、まるで計算が合わない。

琴音はスマホの時計を確認し、まさか司が待ちきれなくなって予定を早めたのだとは思いもよらなかった。

たった二時間すら待てず、彼が裏で手を回して、翁に贈り物の受け取りを前倒しさせたのだ。

目録が読み上げられ、誰が何を贈ったのか、その品がどれほどの価値を持ち、いくつあるのかが次々と披露されていく。

琴音は傍らで聞いていて欠伸が出そうになったが、司の目もあ...

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