第81章

寧々は首を横に振り、必死に弁解しようとした。

「違う、全部琴音がやったのよ!」

彼女は可憐に涙を流しながら訴えた。

「九条のお爺様、私は無実です! 今日がお爺様のお誕生日だって知っているのに、死んだネズミなんかをプレゼントにするわけないじゃないですか!」

寧々は泣きじゃくりながら両腕で胸元を抱きかかえ、無意識のうちに清純さをアピールするようなポーズをとった。

眉を下げ、いかにも無垢で哀れな眼差しで九条の爺さんの気を引こうとする。

その途端、会場から冷ややかなざわめきが起こった。

寧々のそのあからさまな媚態を見抜けないような人間は、そもそもこの宴に招かれてなどいない。

S市の上...

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